1949-04-26 第5回国会 参議院 本会議 第19号
即ち終戰処理費関係の政府支拂については、從前の原價計算主義による複雜な手続を廃止し、これを競爭入札契約に改め、政府の算定せる予定價格の範囲内で落札する以上、その契約額を公價とみなしても別段政府支出の不当を來さないものと解しまして、政府支拂の促進並びにその節約を図ろうとする趣旨に外ならないのであります。
即ち終戰処理費関係の政府支拂については、從前の原價計算主義による複雜な手続を廃止し、これを競爭入札契約に改め、政府の算定せる予定價格の範囲内で落札する以上、その契約額を公價とみなしても別段政府支出の不当を來さないものと解しまして、政府支拂の促進並びにその節約を図ろうとする趣旨に外ならないのであります。
加うるに先ほど申しましたがごとく、わが國経済の全体の段階が封鎖経済を離脱して、國際経済に参加するという準備時期に入つておりますことから考えましても、この價格統制の面におきましても、もはや今まで通りの原價計算主義一本やりでは、これはいけないのである。
先ほども申しましたように、マル公に需給関係から來る自由價格というものが、いろいろの意味で反映を及ぼして來るということで、從來は公定價格の計算がいわゆる原價計算主義、積み上げ方式でありましたが、今後は國内の需給関係あるいは先ほど申しましたところの比率から見ました國際價格という点を、考慮に入れなければならないということになつて來るわけであります。
今日パリテイー計算をもつて米價を算定いたしておるのでありますが、將來も農相はこの方針を踏襲されるのでありますか、あるいは原價計算主義をおとりになるのか、この見解についての御所見をお伺いいたしたいのであります。
本來の建前からいえば、一本價格で行ければいいのでありますが、一本價格ではどうしても、帶には短かしたすきに長しというふうでどうしても合理的な價格というものはできないというので、いわゆる原價計算主義によつて、生産に必要な経費は最小限度に上げるということにいたしまして、これを三種にわけまして、それをプールにして消費者價格を一本にする建前をとつております。
物價廳でやつておりますいろいろの原價計算主義の場合におきましても、とにもかくにも現在の公定價格ということでやつておりますので、その点は御了承願いたいと思うのであります。 それから農家経済の実態、特に五百九十九戸の内容でありますが、これは全國各府縣にお願いして集めました。
〔委員長退席、理事木村禧八郎君委員長席に着く〕 それから價格の決定方式はやはり七月体系のときと同様に、製造品につきましては原價計算主義によりますし、農産物につきましてはいわゆるパリテイ計算をいたしておるわけであります。
それから鉱工業品の價格は、やはり前と同じように、原價計算主義で原價を主として計算いたしますし、農産品はやはりパリテイ計算でやつております。それで賃金ベースは、この前はいわゆる千八百円ベースでありましたものを、今回はそれを三千七百円ベーすに引上げまして、それを前回と同樣に産業別の産業賃金に開きまして。それを先ほど申した原價計算の労務費の賃金に見込んだわけであります。
ただ併しながら、一般最終商品の衣料品の價格につきましては、消費者の立場も考えまして、一般の原料のような原價計算主義の計算もいたさないで、極力中間経費を軽減いたしまして、その値上限度を最小限に止めるように考慮中でございます。
○國務大臣(栗栖赳夫君) この賃金の組み方或いは物價の組み方について、殊に米價のパリテイ計算と他の物價において原價計算主義を採つておる。それから更に原價計算主義を採りますについても、どの程度までとるかというような考え方についてのお尋ねがあり、而もそれを留保せられたのであります。
即ち工業生産品については、只今の原價計算主義を採り、農産品についてはパリテイ計算の方法を採つておりますが、これは今後と雖もこの方針を変えないで進めて行きたいと思うのであります。尚この農業生産品につきましては、生産時の関係があつて、工業生産品との間にずれがあることもあると思うのであります。
そこでその限りにおいては、我々の方として原價計算主義によりまして、普通のコストというものがやはりペーをして行く。そうして特別の事業、特殊のいいものについては若干の利潤も認めて行くという方式を今採つております。從つて今の統制経済の時代においてそういう方式でやつておるわけであります。
これは我々の原價計算主義でやりますが、その原價計算主義でやる場合に、労賃の方は一割二分を上げておるが、外のやがて改訂さるべき資材についても、改訂さるべきところの價格は、殆んど織り込済であります。問題は、能率が非常に、我々が想定した能率より低くなつておるということが問題であります。そこはやはり能率を上げてもらわない限りは、能率が非常に下つて、而もコストが上つたということでは、價格の改訂はむずかしい。
從つて原價計算主義によります價格改訂の方式をきわめて嚴格にやりますと、ある基礎的な物資等は非常に高くなつてくるのであります。もう百五十倍とか何とかいうことで、非常に基準年次より高いところで公定價格をきめなければならぬということになつてまいるのでありまして、そういうことをそのままにいたしまして、價格を改訂いたしますれば、むしろインフレーシヨンを非常に促進する影響が大きく出てくるわけでもあります。
それと同時に賃銀と物價の惡循環を断ち切る、こういう観点から新物價系の作成に当りまして、工業品につきましては原價計算主義ということによつたのであります。併し私が今申しましたように、当時の日本の産業というものは、それぞれの分野において非常に操業の程度が異なつておる、從つて原價計算主義というものを、文字通りこれを実行いたしまするならば、物價の凸凹というものは非常なものになつて來るのであります。
たとえばマル公配給を、七十一品目に限つてぜひ配給しなければならぬという議論が、新聞でもそう書かれておりますし、到るところでそういうことを伺うのでありますが、物價廰といたしましては、そういうマル公配給に抑えなければならないのがこの七十一に限るということを言われるのが、すでに原價計算主義と混同しておられるから、そういうことになるのではないかと思うのであります。
○大原政府委員 原價計算主義で米價を算定いたしますと、これよりも少し低く出る計算が物價廰では出たのであります。むろんマル公のみを使用したときの原價計算であります。 〔「そんな計算はそつちで勝手にしたんじやないか」と呼びその他發言する者あり〕
工業品については原價計算主義により、農業品についてはパリテイ方式によつて價格を決定する。そうしてこの原則に從つて新しい物價體系を確立する。こういうことにいたしたわけであります。
最後の物價の比例を、自由價格と今日のマル公價格によつて取るということは不公平ではないかという、不都合ではないかという御意見に対しましては、政府の方針といたしまして原價の中にはマル公以外のものを算入しない方針を一貫して取つておりました、原價計算主義による場合にせよ、パリテイ計算による場合にせよ、マル公嚴守の一貫した方針によつてこれを決定しておりますので、この場合もその例外を許さなかつたわけでありますし
○和田國務大臣 ちよつと理解に苦しんだのですが、結局今度の價格體系のやり方は、基準年度の六十五倍というところに、一應價格の安定帶を置きまして、そうして價格體系のやり方は、個々の商品について原價計算主義をとつて居らぬわけであります。從つてその原價の中に組み入れられるべき勞賃が、業種別に平均すれば千八百圓になるわけであります。
それからお話のように、今度は一應安定帶を六十五倍に設けましたが、價格の決定の方式は原價計算主義によつておりますので、今度改訂されました價格におきまして、各企業ともそれぞれのコストをもつてベイして、企業として成り立つていく、こういうふうに考えているわけであります。